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ボーダー確認・予想ツール各部の説明
- 「素点」欄:入力された値を表示します。
- 「標準点」欄:「素点」欄に入力された値を基に「標準点」を算出して表示します。
- 「偏差値」欄:「素点」欄に入力された値を基に「偏差値」を算出して表示します。
- 「詳細表示ON/OFF」ボタン:「平均点」、「標準偏差」、「満点」、「(足切りの)基準点」、「配点比率」、「申込者数」、「前年度申込者数」、「採用予定数」、「前年度採用予定数」の各数値について「表示」と「非表示」を切り替えます。
- 「表示リセット」ボタン:入力内容をすべてクリアし、表示をリセットします。
- 「択一ボーダー一覧」ボタン:第1次試験合格に必要な択一試験の素点の組み合わせ(全ての試験種目の素点が未入力の場合)、もしくは、最終合格に必要な択一試験の素点の組み合わせ(基礎能力試験と専門試験のみ素点が未入力の場合)を一覧で表示します(※表示されている素点を上回る素点の組み合わせであれば合格)。
なお、「表示リセット」ボタンを押しても、表示がリセットされいな場合には、ページをリロード(再読込み)することで、表示がリセットされます。
次年度のボーダー予想について
ボーダー確認・予想ツールの特徴の1つとして、次年度試験のボーダー予想があります。
ここでは、そのボーダー予想について、どのような仕組みで行っているかを説明します。
大まかな説明としては、直近の過去5年間に実施された試験について、「平均点」、「標準偏差」、「合格点」それぞれの「平均値」または「中央値」を算出し、これらのうち「平均点の平均値(中央値)」と「合格点の平均値(中央値)」に「問題の難易度」、「採用予定数の前年度比」、「申込者数の前年度比」による調整を加えた数値を用いて、次年度採用試験の予想ボーダーを算出しています。
より詳しい説明については、下記を御覧ください。
「予想1(平均値)」の詳しい説明
「予想1(平均値)」の「標準偏差」については、直近の過去5年間に実施された試験の「平均値(相加平均)」を用いています。
また、「平均点」については、直近の過去5年間に実施された試験から算出した「平均値(相加平均)」に対して、前年度試験と比較した場合の「問題の難易度(5段階評価)」による調整(後述)を加えています。
さらに、「第1次試験合格点」および「最終合格点」については、直近の過去5年間に実施された試験から算出した「平均値(相加平均)」に対して、採用予定数の前年度比および申込者数の前年度比による調整(後述)を加えています。
「予想2(中央値)」の詳しい説明
「予想2(中央値)」の「標準偏差」については、直近の過去5年間に実施された試験の「中央値」を用いています。
また、「平均点」については、直近の過去5年間に実施された試験から算出した「中央値」に対して、前年度試験と比較した場合の「問題の難易度(5段階評価)」による調整(後述)を加えています。
さらに、「第1次試験合格点」および「最終合格点」については、直近の過去5年間に実施された試験から算出した「中央値」に対して、採用予定数の前年度比および申込者数の前年度比による調整による調整(後述)を加えています。
調整内容について
平均点に対する調整
本ツールでは、前年度試験に対する本年度試験の「問題の難易度」を「難しい」、「やや難しい」、「前年度並」、「やや易しい」、「易しい」の5段階で評価し、それぞれの評価に応じた調整を「平均点」に対して加えています。
一般的に、試験における「問題の難易度」と「平均点」との間には負の相関があるものと考えられます。
前年度に対する本年度の「問題の難易度」が高くなるほど、「平均点」は下がるものと考えられる、ということです。
※負の相関:一方の値が大きくなるにつれて、他方の値は小さくなる、という2つの値の関係性(※因果関係ではありません)のことで、グラフで表せば、右下がりの直線となります。
本ツールでは、「問題の難易度」が「難化傾向」と評価される場合には、「平均点」をより低くする方向の調整を加え、「易化傾向」と評価される場合には、「平均点」をより高くする方向の調整を加えています。
調整に用いる値を求める手順は次の通りで、具体的な調整内容は下表のとおりとなります。
- 手順1:直近の過去5年間に実施された試験の平均点のうち最も高い値と最も低い値の差を算出
- 手順2:「手順1」で求めた値を2で割る
- 手順3:「手順2」で求めた値をさらに2で割る
難易度 | 調整内容 |
---|---|
難しい | 上記「手順2」で求めた値を「平均点」から引く |
やや難しい | 上記「手順3」で求めた値を「平均点」から引く |
前年度並 | 「平均点」に対する調整なし |
やや易しい | 上記「手順3」で求めた値を「平均点」に足す |
易しい | 上記「手順2」で求めた値を「平均点」に足す |
例えば、「教養試験の平均点」の「平均値」が「20.525」、過去に実施された試験の平均点の最も大きい値と最も小さい値の差が「4.634」で、「やや難しい」を選択した場合、本年度の予想「平均点」は、以下のように算出されます。
20.525 – ((4.634 ÷ 2) ÷ 2) = 19.367※小数点第4位を四捨五入
合格点に対する調整
本ツールでは、本年度の「予想第1次試験合格点」と「予想最終合格点」に対して、「採用予定数の前年度比」と「申込者数の前年度比」による調整を加えています。
採用予定数による調整
一般的に、採用試験における「前年度に対する次年度の採用予定数」と「合格点」との間には、負の相関があるものと考えられます。
前年度に対する本年度の「採用予定数」が増えるほど、「合格点」は下がるものと考えられる、ということです。
※負の相関:一方の値が大きくなるにつれて、他方の値は小さくなる、という2つの値の関係性(※因果関係ではありません)のことで、グラフで表せば、右下がりの直線となります。
本ツールでは、「採用予定数」について「前年度比がプラス」の場合には、「合格点」をより低くする方向の調整を加え、「前年度比がマイナス」の場合には、「合格点」をより高くする方向の調整を加えています。
具体的な調整内容は、下表のとおりです。
採用予定数の前年度比 | 調整内容 |
---|---|
1より大きい(前年度より多い採用予定数) | 前年度比を100で割った数を1から引いた後、「合格点」に掛け合わせる |
1(前年度と同じ採用予定数) | 「合格点」に対する調整なし |
1より小さい(前年度より少ない採用予定数) | 前年度比を100で割った数を1に加えた後、「合格点」に掛け合わせる |
例えば、「合格点」の「直近5年平均値」が「385」で、「採用予定数の前年度比」が「1.0625(本年度採用予定数:170、前年度採用予定数:160)」であった場合、本年度の予想「合格点」は、以下のように算出されます。
385 × (1 – (1.0625 ÷ 100)) = 380※小数点以下切り捨て
申込者数による調整
一般的に、採用試験における「前年度に対する本年度の申込者数」と「合格点」との間には、正の相関があるものと考えられます。
前年度に対する本年度の「申込者数」が増えるほど、「合格点」は上がるものと考えられる、ということです。
※正の相関:一方の値が大きくなるにつれて、他方の値も大きくなる、という2つの値の関係性(※因果関係ではありません)のことで、グラフで表せば、右上がりの直線となります。
本ツールでは、「申込者数」について「前年度比がプラス」の場合には、「合格点」をより高くする方向の調整を加え、「前年度比がマイナス」の場合には、「合格点」をより低くする方向の調整を加えています。
具体的な調整内容は、下表のとおりです。
申込者数の前年度比 | 調整内容 |
---|---|
1より大きい(前年度より多い採用予定数) | 前年度比を100で割った数を1から引いた後、「合格点」に掛け合わせる |
1(前年度と同じ採用予定数) | 「合格点」に対する調整なし |
1より小さい(前年度より少ない採用予定数) | 前年度比を100で割った数を1に加えた後、「合格点」に掛け合わせる |
例えば、「合格点」の「直近5年平均値」が「385」で、「申込者数の前年度比」が「1.0345(本年度申込者数:15000、前年度申込者数:14500)」であった場合、本年度の予想「合格点」は、以下のように算出されます。
385 × (1 + (1.0345 ÷ 100)) = 388※小数点以下切り捨て