人工知能と公務員試験における面接試験

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最近、何かと人工知能の話題を耳にします。
ここでは、そんな人工知能について、公務員試験における面接試験と関連付けて書いてみます。

人工知能とは?

Wikipediaの「人工知能」の項から引用します。

人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI)とは、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、或いはそのための一連の基礎技術を指す。



これは、つまり、人間と同じように(あるいはそれ以上に)コンピュータが、判断したり、予測したり、創造したりすることを目指す技術であるといえます。

人工知能研究の動向

日本国内においては、「人工知能に小説を創作させるプロジェクト」や「人工知能が東大合格を目指すプロジェクト」などが進行中となっています。


また、以下のようなニュースもあります。

東京大学医科学研究所が導入した2000万件もの医学論文を学習した人工知能が、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病を僅か10分ほどで見抜き、治療法を変えるよう提案した結果、60代の女性患者の命が救われたことが分かりました。



このように、人工知能研究は着々と進んでおり、また、成果も出つつあります。

人工知能の目指すところ

上で紹介した研究では、どれも人工知能に、必要となるデータをインプットしたうえで、ある対象について、最適なアウトプットを行うことを目指していると言えます。


たとえば、東京大学医科学研究所が導入した人工知能の場合には、医学論文のデータをインプットしたうえで、ある患者について、最適な治療法をアウトプットするわけです。

人工知能と面接試験

「東大合格を目指す人工知能」の場合には、学力試験(筆記試験)の突破を目指しているわけですが、必要なデータが得られるのであれば、「面接試験」の突破を目指す人工知能も可能なのではないかと考えられます(目指すだけなら誰?でもできます)。

人工知能と公務員試験における面接試験

必要なデータが得られれば、面接試験の突破を目指す人工知能は可能であるといいましたが、必要なデータはあります。
各公務員予備校では、実際の面接試験でどのような問答が行われたのかについて、「復元シート」という形で、データを持っています。


こうした「復元シート」のでデータを人工知能にインプットすることで、どのような質問には、どのような答えが最適であるのか、といったことが分かるようになるのではないでしょうか?

おわりに

近い将来、公務員試験対策にも、人工知能を用いることが当たり前になるのかもしれません。


たとえば、個々の受験生の学習の進捗度合いに応じて、人工知能が最適な問題を次々に出していくことで、学習効果が高められるかもしれません。


また、面接試験対策についても、「復元シート」に基づくデータを根拠として、受け答えの仕方や受け答えの内容について、適切なアドバイスを人工知能から得られるようにもなるのかもしれません。


人工知能が公務員試験業界で実用化されるようになると、業界はどのように変わっていくのでしょうか?
興味深いところです。