このページでは、国家一般職の採用試験対策に特化した独学用の参考書等を紹介します。「国家一般職」の志望度が高い受験生は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、このページでは、「専門科目」の参考書や「過去問集」、「面接対策」のおすすめ参考書について扱っています。「教養科目」については、教養科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)をご覧ください。
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国家一般職(行政)における専門試験の科目
国家一般職(行政)の「専門試験」は多肢選択式となっており、課される試験科目は多岐にわたります。
具体的には、16科目80問中、8科目40問を選択して解答することになっています(下表参照)。
※解答は、80問の中から自由に40問を選ぶのではなく、8科目(5問ずつ)を選択した上で、計40問解答しなければならない点に注意が必要です。
科目 | 出題数 | 科目 | 出題数 |
---|---|---|---|
政治学 | 5 | 財政学・経済事情 | 5 |
行政学 | 5 | 経営学 | 5 |
憲法 | 5 | 国際関係 | 5 |
行政法 | 5 | 社会学 | 5 |
民法(総則および物件) | 5 | 心理学 | 5 |
民法(債権、親族および相続) | 5 | 教育学 | 5 |
ミクロ経済学 | 5 | 英語(基礎) | 5 |
マクロ経済学 | 5 | 英語(一般) | 5 |
専門試験用おすすめ参考書
以下に、おすすめの参考書について、科目ごとに紹介します。
政治学
まずは下記の入門書をおすすめします。
また、基本書としては下記の本をおすすめします。過去問演習などでつまずいた場合に、適宜、該当箇所を読み込むといった使い方が効率的です。
「政治学」の過去問演習については、下記の定番去問集を繰り返しこなす必要があります(どちらか1冊で十分)。
行政学
試験までにあまり時間が取れず、学習を短時間で進めたいという場合には、試験対策として必要最低限の事項がまとめられている、下記の入門書をおすすめします。
また、試験までに十分な時間が確保できるのであれば、定番の下記基本書を読み込んでおくことをおすすめします。
「行政学」の過去問演習については、下記の定番去問集を繰り返しこなす必要があります(どちらか1冊で十分)。
憲法
「憲法」の基本書としては、下記の本が定番です。
過去問演習には、『スーパー過去問ゼミ』が定番中の定番であり、おすすめです。
なお、試験対策にあまり時間をかけられないといった場合には、下記の本を使うのも有効です。
行政法
公務員試験対策の基本書としては、必要事項が1冊にまとまっている下記の本がおすすめです。
過去問集としては『過去問クイックマスター』がおすすめです。
民法
公務員試験対策の基本書としては、「民法」の内容がコンパクトにまとまっている下記の本がおすすです。
また、全くの「民法」初学者には、下記の入門書もおすすめできます。
過去問演習については、『スーパー過去問ゼミ』が役立ちます。
経済学
国家一般職の試験対策としては、下記の2冊をこなした後に、『スーパー過去問ゼミ』で演習を繰り返せば、必要な学力を養うことが可能です。
「速習!」シリーズは、著者によって100を超える無料の講義動画も用意されており、非常にコストパーフォーマンスの優れた参考書となっています(参考:講義動画一覧)。
過去問集としては、『スーパー過去問ゼミ』が定番であり、おすすめです。
財政学
「財政学」の基本書としては、下記の本がおすすめです。
また、過去問集としては、『スーパー過去問ゼミ』をおすすめします。
経営学
基本書としては、基本的な事項が網羅されている、下記の本がおすすめです。
また、過去問集演習には、下記の本がおすすめです。
国際関係
「国際関係」の入門書としては、下記の本がおすすめです。
また、基本書としては、初学者にも分かりやすく簡潔に書かれている下記の本がおすすめです。
過去問演習には、『スーパー過去問ゼミ』をおすすめします。
社会学
入門書としておすすめなのが、下記の本です。
また、基本書としては、「政治学」のおすすめ参考書と同シリーズの下記の本がおすすめです。こちらも、過去問演習でつまずいたときなどに、該当箇所を読み込むようにすると良いでしょう。
過去問集には、『過去問クイックマスター』がおすすめです。
心理学
「心理学」は、政治学や行政学、経営学などとも重なる論点があるため、興味があるならやっておいて損はない科目です。
おすすめの基本書は、下記の本です。心理学に関する限り、下記の本にない論点は、出題されないと考えて問題ありません。
過去問集については、『スーパー過去問ゼミ』一択となります。
教育学
下記の本は、教員採用試験用の参考書ですが、辞書的に使用できるため、国家一般職試験の対策にも使えます。
過去問演習を中心に行い、解説が不十分だと感じた場合に、本書の該当箇所を読み込むとよいでしょう。
過去問集としては、「心理学」同様、『スーパー過去問ゼミ』一択です。
英語
国家一般職の専門試験では、「英語(基礎)」と「英語(一般)」が出題されます。「英語(基礎)」については、そこそこの英語力でも対応可能です(教養試験の「英語」よりは難しいと思っておいた方が良いです)。
しかし、「英語(一般)」については、よほど英語に自信があるという場合以外には、選択しない方が無難であると言えます。
専門試験科目の中で唯一、対応する参考書がないという点からも、あまり選択されない科目であろうことが分かります。
「英語(基礎)」、「英語(一般)」については、一般的な英語の参考書を使って対策することになります。
おすすめの年度別過去問集
ここまでは「科目」ごとに、おすすめの参考書を紹介してきました。ここでは、年度ごとに過去問がまとめられている過去問集を紹介します。
こうした年度ごとに過去問が収録されている過去問集は、本番同様の時間制限を設けて、模試のように使うのがおすすめです。
もちろん、何度か解いたことのある過去問がいくつも出てくるでしょうが、本番同様の条件で解くことで、現在の実力について、ある程度正確に測ることができるものと思われます。
下記の本は、大手公務員試験予備校のTACから出ている過去問集で、直近3か年分の過去問が年度ごとに収録されています。
下記の過去問集は、大手公務員試験予備校LECから出ているもので、平成19年度~平成23年度の5か年分の過去問が年度ごとに収録されています。
おすすめの官庁訪問対策本
ここでは、目を通しておくと、官庁訪問で役立ちそうな本について紹介します。