このページでは、2017年2月中に起きた主な出来事についてまとめています。
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政治
安倍首相とトランプ大統領が初の日米首脳会談(2月10日:アメリカ東部時間)
安倍晋三内閣総理大臣とドナルド・J・トランプ大統領が、ワシントンDCで初の首脳会談を行いました。
両首脳は、日米の経済関係について、国内及び世界の経済需要を強化するために相互補完的な財政、金融及び構造政策という3本の矢のアプローチを用いていくとのコミットメントを再確認しました。
また、日米同盟については、沖縄県の尖閣諸島が、アメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用範囲であることが確認されたほか、北朝鮮に対し、核及び弾道ミサイル計画を放棄し、更なる挑発行動を行わないよう強く求めることが確認されました。
東京都議会が豊洲市場問題に関して百条委員会を設置(2月22日)
東京都議会は、平成29年第1回定例会において、豊洲市場をめぐる一連の問題をめぐり、調査特別委員会(百条委員会)の設置を全会一致で可決しました。
なお、調査特別委員会では、石原慎太郎・元知事や浜渦武生・元副知事の証人喚問を行うことが予定されました。
参考:豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会の記録
経済
実質消費支出が3年連続で前年比減(2月17日)
総務省が毎月実施している「家計調査」について、平成28年(2016年)の平均速報結果が公表され、実質消費支出が前年比で1.8%減少しており、3年連続で前年比減となったことが分かりました。
なお、単身世帯を除く二人以上世帯では、エンゲル係数が25.8%となり、昭和62年(1987年)以来29年ぶりの高水準となりました。
参考:家計調査報告(家計収支編)―平成28年(2016年)平均速報結果の概要―
プレミアムフライデー実施(2月24日)
政府と経済界が提唱する、新たな個人消費喚起キャンペーンである「プレミアムフライデー」が2017年2月24日に初めて実施されました。
社会
将棋界初の外国人女流プロ棋士誕生(2月20日)
ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんが、この日行われた第44期女流名人戦の予選準決勝で勝ち、「女流名人戦予選の決勝進出」という規定を満たしたことから、正式なプロとして認められる「女流2級」への昇級を果たし、初の外国人女流プロ棋士(※)となりました。
※「女流棋士」は、日本将棋連盟によって定められている四段でのプロ入りをしておらず、(狭義の)「棋士」とはみなされていないため、あくまでも初の外国人”女流プロ棋士”であり、初の外国人”プロ棋士”ではありません。
地球に似た惑星が7つ見つかる(2月22日)
太陽系からおよそ40光年離れた宇宙に地球と似た大きさの惑星が7つあるとの研究結果を、国際共同研究チームがこの日、イギリスの科学雑誌nature(電子版)に発表しました。
これら7つの惑星が地球のように生命を育むことができる惑星なのかどうかについて、見極めるための研究が今後本格化するものと期待されており、研究チームの一員であるNASA(アメリカ航空宇宙局)は、記者会見を行い「生命を育むことができる第2の地球が見つかるのは、もはや時間の問題だ」と今回の発見の意義を強調しました。
参考:Seven temperate terrestrial planets around the nearby ultracool dwarf star TRAPPIST-1(nature電子版)
うつ病の人は世界で3億2千万人(2月28日)
世界保健機関(WHO)は、うつ病の人は世界で推計3億2,200万人に上り、05年比で18%以上増加したとする報告書を公表しました。
報告書によれば、地域別分布比ではアジア・太平洋地域で世界全体の約48%を占め、アメリカ地域は約15%、欧州地域は約12%であり、年齢別では55~74歳の発症率が高かったとのことです。
また、2015年の世界の自殺者は推計約78万8千人で、15~29歳の若年層では自殺が死亡原因の2番目を占め、自殺の主要因がうつ病だったとのことです。
参考:Depression(WHO)
国際
北朝鮮が弾道ミサイル発射(2月12日)
この日、北朝鮮西岸より弾道ミサイル1発が発射されました。
ミサイルは高度約550キロに達し、約500キロ飛行して日本海(日本の排他的経済水域外)に落下したものと見られています。
参考:北朝鮮による弾道ミサイル発射事案について(首相官邸)
サムスングループ実質トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長逮捕(2月17日)
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人であった崔順実(チェ・スンシル)被告に対する贈賄のほか横領、財産国外逃避、犯罪収益隠匿、偽証の計5つの容疑で、特別検察官によって逮捕されました。