国家一般職(大卒程度)の択一試験について、一部では専門試験の配点が基礎能力試験(以下、教養試験)の1.2~1.3倍程度であるというような説がまことしやかにささやかれていますが、これは誤りです。


このページでは、択一試験における正しい傾斜配点について、今一度具体例を示しながら説明したいと思います。

国家一般職試験等における傾斜配点の考え方


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国家一般職試験における傾斜配点

国家一般職試験において、合格者の決定は標準点の合計によってなされています。


標準点=10×試験種目別の配点比率×{15×〔(素点-平均点)/標準偏差〕+50}

※小数点以下切り捨て


また、上記の計算式における試験種目別の配点比率は次のとおりとなっています。


試験種目 教養試験
(多肢選択肢式)
専門試験
(多肢選択式)
一般論文試験 人物試験
配点比率 2/9 4/9 1/9 2/9

参考:合格者の決定方法(人事院:国家公務員試験採用情報NAVI)

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択一試験における傾斜配点の実際

専門試験の配点比率(4/9)は教養試験(2/9)の配点比率の2倍となっていることから、一見、専門試験の傾斜配点は教養試験に対して一律に2倍となりそうですが、実はそうではありません


まず、専門試験と教養試験それぞれの標準点については、各試験種目の「平均点」と「標準偏差」によって、異なってきます。


そして、専門試験と教養試験の傾斜配点は、それぞれの各試験種目の素点が何点であるかによって変わってきます。


では、実際の傾斜配点の倍率はどうなるのかというと、平成28年度から平成24年度の試験については以下のようになります。















このように、専門試験の傾斜配点は、最も高い場合で「2.89倍」にもなり、逆に最も低い場合では「1.54倍」となっています。


まとめると、専門試験の傾斜配点は、素点が低い場合には2倍を上回り、素点が高くなるにつれて2倍を下回っていくといえます。