このページで紹介するのは、経済系科目(経済学・財政学・経営学・会計学)の試験対策参考書です。
法律系科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)
行政系科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)
教養科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)
目次(クリックで移動できます)
経済学
公務員試験において、経済学は、ミクロ経済学とマクロ経済学の2科目分が課されています。
そのため、同じく2科目分課されている民法と並んで、学習範囲の広い科目です。
ですが、試験で問われる事項は限られているので、参考書や過去問を使って効率的に勉強することが大切です。
また、経済学では、計算問題が多く出されるため、早く正確に計算できるよう、日頃から練習しておくことも必要です。
導入書
経済学を初めて学ぶ場合や、経済学が苦手だというような場合には、いきなり過去問を解こうとするのではなくまず、導入書を読むことをおすすめします。
導入書では、初学者にもわかりやすいよう、丁寧に解説がなされており、経済学の導入書として最適です。
また、初学者でなくとも過去問を解いていて分からない部分が出たときに、該当の箇所を読むことで、理解を深めることができます。
はじめに説明したとおり、経済学は、ミクロ経済学とマクロ経済学の2科目が課されています。
導入書も、ミクロ経済学編とマクロ経済学編の2冊に分かれているので、ミクロ経済学、マクロ経済学ともに基礎からしっかりと学ぶことができます。
基礎をきちんと学んでから過去問に取りかかるのが、遠回りのように見えて、実は一番の近道だったりします。
本書で基礎を学んだ後に、過去問を繰り返しこなせば、経済学を得点源とすることも難しいことではありません。
経済学の導入書としては、「試験攻略入門塾シリーズ」もしくは、「島本昌和の経済学ザ・ベスト プラスシリーズ」のどちらかをおすすめします。
過去問集
上で紹介した導入書と併用しながら、学習を進めるのをおすすめします。
過去問を解いていてよく分からないと思う部分があったら、導入書の該当箇所を確認して、理解を確実なものにしていきましょう。
他の科目同様、本書を2~3周すれば、合格に必要な力は十分つくと思います。
財政学
財政学は、行政法や、行政学と並んで公務員試験に特有の科目と言えます。
憲法や民法、経済学、経営学、社会学などは、公務員試験でなくとも試験科目として課されることがあるでしょう。
しかし、それらの科目と違い、行政法、行政学、財政学については、その名前に「政」の字が付くことからも分かるように、行政に深く関わる科目であり、およそ公務員試験以外で試験科目として課されることはありません。
財政学は、その内容が、経済と重複する部分も多いので、「財政学」として学習すべき部分は、他の科目に比べれば、そう多くないと言えます。
重複する部分があるので、経済学を先に学習しておけば、効率的に財政学の学習を進めることができます。
基礎コース 財政学
公務員試験用に書かれている財政学の参考書は数があまりなく、端的に言って内容が優れていると言えるものもありません。
また、財政学の性質上、経済学を学習していれば、過去問集を繰り返し解くだけでも、合格に必要な力は十分養えます。
あえて、おすすめの参考書を挙げるとすれば、本書がそれに当たります。
本書は、財政学を学問として学ぶ場合の基礎テキストです。
しかし、平易な文章で分かりやすく書かれており、内容も公務員試験に十分対応できるものとなっているため、本書を財政学の対策用参考書としておすすめします。
本書の後に、過去問集の演習を行い、公務員試験で問われるポイントを掴むと良いでしょう。
過去問集
財政学の場合、先に経済学を学習済みなら、本書のレジュメ部分を読んで過去問演習を繰り返せば、十分試験で合格に必要な力は付くと思います。
財政学について、もっとしっかりと学びたいという場合には、上で紹介した基礎テキストが役に立ちます。
経営学
経営学の内容は、行政学(ラインアンドスタッフ組織や官僚制論など)と重複する部分があるため、財政学同様、「経営学」として学習すべき内容は、そう多くはありません。
また、経営学の前半部分のテーマ(人間関係論や行動科学論)は、心理学そのものなので、心理学の素養があるなら、経営学はぜひとも選択すべきでしょう。
テキスト経営学―基礎から最新の理論まで
財政学同様、経営学の場合も、公務員試験用のテキストがないので、こちらの経営学初学者用テキストをおすすめします。
本書は、初学者にも分かりやすいように書かれていて、内容に関しては問題ないのですが、試験では問われないような内容も出てきますので、過去問集と照らし合わせて、試験で問われる部分を重点的に学習すると良いでしょう。
過去問集
本書以外にも、過去問集は出ているようですが、そちらは収録されている問題数が少なすぎます。
ある程度過去問の数をこなそうとすれば、本書以外に選択肢はありません。
本書を繰り返し演習することで、本試験の問題も解けるようになるはずです。
会計学
会計学が試験科目として課される公務員試験の数は、そう多くありません。
ですので、多くの受験生にとっては、特別会計学の素養がある場合を除いて、選択する必要性もありません。
しかし、国税専門官や財務専門官といった専門職の公務員を目指しているなら、やっておいた方がいいでしょう。
特に、国税専門官が本命の場合は、その職務の性質上、合格後に最も必要とされる知識であることは間違いないので、避けて通ることはできません。
試験対応 らくらく会計入門
会計学は、簿記の知識があるならば、比較的、取り組みやすい科目です。逆に、簿記の知識がないならば、いきなり過去問を解こうとはせずに、まずは、本書で会計学の基礎を学必要があります。
会計(簿記)の基礎がしっかりしていないと、いくら過去問を解いても、力が付かないからです。
「試験対応」とあるように、本書は、公務員試験に限らず、不動産鑑定士や中小企業診断士の資格試験にも対応した内容となっています。
本書で扱われている各テーマについては、各種試験での出題可能性が4段階で示されていますので、公務員試験で問われる内容だけを重点的に選んで学習することができます。
本書で基礎をしっかり固めた上で、過去問演習をこなせば、十分な力が付くはずです。
過去問集
公務員試験用の会計学の過去問集としては、「新スーパー過去問ゼミ」以外には市販されていません。
ですので、過去問演習をしようとすれば、これをやることになります。