市町村職員の試験対策におすすめの参考書(市役所、町・村役場)

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ここでは、市区町村職員の採用試験対策に特化した試験対策方法について解説するとともに、おすすめの参考書等を紹介します。

はじめに

市町村職員採用試験の特徴

市区町村職員の採用試験では、「専門試験」が課されることはまれで、ほとんどの場合、「教養試験」と「教養論文試験」のみが筆記試験で課されることになります。


また、「教養論文試験」で求められる分量は、400字~800字程度となっていて、国家公務員試験や地方上級試験に比べると、要求される分量が少なくなっています。


このように、市区町村職員採用試験の筆記試験では、求められる学力がそれほど高くなく、敷居の低い試験であると言えます。


そのため、ある程度の素養がある場合には、それほど対策をしていなくても、十分突破することが可能な試験となっています。

教養試験対策

「教養試験」では、40問の問題が出題される場合が多いです。
出題の内訳は、おおまかに下記の通りとなっています。
※出題数の配分は自治体によって異なります

科目 出題数 科目 出題数
政治 物理
法律 化学
経済 生物
社会 地学
日本史 文章理解
世界史 判断推理
地理 数的推理
思想 資料解釈
数学 40

「知識分野」重視か「知識分野」重視か

上に示した表の中で、太字で示した部分が「知能分野」の問題でそれ以外の部分が「知識分野」の問題となります。これら「知識分野」と「知能分野」の両方ともに対策できるのが理想ですが、多くの場合、「知識分野重視タイプ」か「知能分野重視タイプ」に分かれると思います。


「知識分野重視タイプ」とは、「知識分野」については、対策した分だけ点数アップが見込めるけれど、「知能分野」については、いくら対策しても点数が上がらないというタイプです。


一方、「知能分野重視タイプ」とは、「知能分野」は対策すれば、した分だけ得点が上がるけれど、「知識分野」については、対策に見合うだけの効果が上がらないというタイプです。


自分がどのタイプであるのかを知り、どの科目で何点取るのかの配分を考え、対策すべき分野の取捨選択をしていく必要があります(もちろん、全ての科目について対策をできるのが理想です)。


ここでは、「知能分野」のおすすめ参考書として下記の3冊をおすすめします。
「知能分野」の対策としては、定番の下記参考書を繰り返しこなすことで、必要な力を十分に養うことができます。



そのほかの「教養試験」の参考書については、教養科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)をご覧ください。

市役所の試験データ

例年、最新の市役所試験データについては、実務教育出版から出ている「公務員試験 受験ジャーナル」に詳しく掲載されています。


2号にわたって市役所の試験対策特集が組まれており、前年度試験の復元問題や各自治体の試験結果について知ることができます。






専門試験対策

「専門試験」が課される場合も、「教養試験」同様、40問の問題が出題される場合が多いです。
出題の内訳は、おおまかに下記の通りです。
※出題数の配分や、出題科目は自治体によって異なります

科目 出題数
政治学
行政学
社会政策
国際関係
憲法
行政法
民法
刑法
労働法
経済原論 11
財政学
40



専門科目のおすすめ参考書については、下記の各ページをご覧ください。
法律系科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)

経済系科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)

行政系科目のおすすめ試験対策参考書(公務員試験)

教養論文試験対策

「教養論文試験」では、「少子高齢化」や「環境問題」、「災害対策」などの自治体が取り組むべき課題について、受験生の考えを論じさせるような問題が多いです。


こうした問題に適切に解答するためには、日頃から社会の出来事に関心を持ち、そうした出来事について自分なりに考えているかどうか、が重要です。


また、内容はもちろんですが、文章としての体裁が整っているかどうかも重要です。論旨の一貫した文章が書けるよう、練習する必要があります。


さらに、「教養論文試験」では、決められた時間内に、決められた分量の文章を書くことが求められているので、時間内に必要なことが書ききれるよう、実際に時間を計りながら、演習を行う必要もあります。


そこで、「教養論文試験」対策としては、以下の本をおすすめします。この参考書では、公務員試験の「教養論文試験」において、頻出の「テーマ」が納められていますので、効率よく、必要な知識を得ることができます。





なお、ここで紹介した以外の「教養論文」の参考書については、教養論文試験のおすすめ対策参考書(公務員試験)をご覧ください。

過去問集

過去問集としては、下記の2冊をおすすめします。




まずは、「市役所上・中級 教養・専門試験 過去問500」をやってみて、余力があったり、物足りないと感じたりしたら、「地方上級 教養試験 過去問500」をやるようにすると良いでしょう。

面接試験対策

近年、特に地方公務員試験では、「筆記試験」に比べて、「面接試験」の比重が高まっています。
ですので、確実に合格するためには、「面接試験」についても、しっかりと対策することが必要となってきています。


ここでは、「面接対試験」対策として、定番の本を紹介します。参考にしてみてください。