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このページでは、令和元年度実施の国税専門官の第1次試験合格ボーダー情報をまとめています。


※国家専門職試験のボーダーは全国共通です(受験地によってボーダーが異なることはありません)。

第1次試験ボーダー情報

参考:「2019年度国税専門官試験合格者の決定方法」、「2019年度 国税専門官試験 合格点及び平均点等一覧

【最終合格点:266】

第1次試験のボーダーは下表のとおりです。


国税専門官の得点計算・ボーダー予想
国税専門官の最終合格ボーダー情報(令和元年度)


ボーダー予想

予想される「合格最低点」、「基礎能力試験の平均点」、「基礎能力試験の標準偏差」、「専門試験の平均点」、「専門試験の標準偏差」を用いて計算したところ、今年度の第1次試験の予想ボーダーは素点の合計で37点前後という結果が得られました。


※あくまでも、過去に実施された試験の結果から得られたデータと自己採点結果アンケートに基づく予想にすぎません。


予測精度を高めるために、自己採点結果のアンケートにぜひご協力ください。



予想ボーダーの算出方法

予想合格最低点

過去に実施された試験の結果から統計的手法を用いて推測すると、今年度の国税専門官試験の第1次試験合格最低点は、253点±3点であると予想されます。

重回帰分析

上記の予想合格最低点は、平成25年度以降(民主党政権以降)に実施された試験のデータを用いて重回帰分析を行った結果として得られたものです。
※なぜ、対象を平成25年度以降に限っているかというと、民主党政権時は採用数が極端に絞られており、データとして含めるのは不適当であると判断したためです。


なお、重回帰分析とは、ある目的の変数について、いくつかの変数を用いて、予測(説明)しようとするときに用いられる推測統計の手法の1つで、ある目的の変数を算出するための予測式を導き出すものです。


ここでは、以下の各数値を用いて重回帰分析を行いました。

  • 目的変数:「第1次試験合格最低点」
  • 説明変数:「申込者数」、「採用予定数」、「基礎能力試験の平均点」、「専門試験の平均点」

そして、以下のような結果が得られました。



ここで、重回帰分析の結果に示されている「補正R2」のに注目していただくと「0.99976」となっていることが分かります。


細かな説明は省きますが、「補正R2」とは自由度調整済み決定係数のことで0~1の間の値を取り、値が1に近いほどよりよく目的の変数を説明できるとされるものです。


したがって、「補正R2」の値が十分高いことから、重回帰分析の結果により得られた予測式を用いることで、今年度の「第1次試験合格最低点」の予測が可能となります。


ただし、予測式に含まれる変数のうち、今年度の「申込者数」と「採用予定数」については分かっていますが、「基礎能力試験の平均点」と「専門試験の平均点」については不明です。
そこで、

  • 目的変数:「第1次試験合格最低点」
  • 説明変数:「申込者数」

として再度回帰分析を行ったところ、自由度調整済み決定係数「0.98875」という結果が得られました。



「平均点」と「標準偏差」を加えた場合と比べると、わずかに予測精度が落ちてしまいますが、それでも十分な値であるといえます。


これで、今年度の合格最低点について以下の式を用いることにより、予測することができるようになりました。


合格最低点 = 63.5163 + 申込者数 × 0.0133


この予測式に今年度の「申込者数」を代入することで以下の結果が得られます。


合格最低点 = 63.5163 + 14238 × 0.0133 = 253.2


小数第1位を四捨五入して得られた253点に予測に含まれる誤差である標準誤差を加味した253点±3点が、過去のデータに基づき導き出された今年度の国税専門官試験の第1次試験合格最低点であると予想されます。

予想平均点と予想標準偏差

予想される「平均点」と「標準偏差」については、当サイトで実施している自己採点結果アンケートで得られたデータをもとに、以下の手順で算出しています。

  1. 当サイトが保有している自己採点結果に基づく「平均点」と「標準偏差」を各年度ごとに求める
  2. 各年度ごとに、手順で1.で得られた値と実際の「平均点」と「標準偏差」との差を求める
  3. 「平均点」、「標準偏差」それぞれの差の平均値を求める
  4. 今年度の自己採点結果に基づく「平均点」と「標準偏差」に手順3.で得られた値を足し合わせる



この手順により得られた値は、

  • 平均点(基礎):18.229
  • 標準偏差(基礎):4.872
  • 平均点(専門):20.828
  • 標準偏差(専門):6.303

となっています(2019年6月11日14:30現在)。


これらの数値をもとに、基礎能力試験、専門試験それぞれの予想標準点を求めて、予想合格最低点と比較することで、予想ボーダーの得点を算出しています。

  • 基礎能力試験の標準点を算出する式
  • 標準点= 10 × 2/9 × ((15 × (得点 – 平均点) / 標準偏差) + 50)

  • 専門試験の標準点を算出する式
  • 標準点= 10 × 3/9 × ((15 × (得点 – 平均点) / 標準偏差) + 50)



予測精度を高めるために、自己採点結果アンケートにぜひご協力ください。